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意味は「不正、よからぬこと」。
さらには「ごまかし、裏工作」とも、 「浮気、不倫」なんてのもある。 そんなこととは 一切縁がなさそうに見える、 ハンク・ジョーンズの代表作。 というか、いちばん好きなアルバム。 '75年、GJT前夜の頃だ。 もともとこの人は どのアルバムを聞いても 「あたり・はずれ」はないと思われ、 いつの時代のどれを聞いても 端整で趣味のいいプレイはいつものまま。 共演者によってアルバムのカラーが 変わるぐらいか。 代表作と言えば、 やはりマイルスコンボの2人 ロンカーとアンソニー(^^ゞが参加した 一連のGJTが挙げられるんでしょうけど、 ドラムがバランス欠いてるようにしか 聞こえず、あまり好きじゃない。 生で拝んだことはたぶん、ない。 二十年も前のマウントフジで 見たような気もするけど、 たぶん勘違い。 御年89歳になられるそうだ。 1918年生まれということは、 年号で言えば大正7年(!)。 昨年のまだ夏だったか、 この「89歳」を強調した ライブの告知ポスターを見てたら、 聞いておこうかなー、と。 // 会場はトリフォニーホール。 ホールでソロ。 前週のブルーノートはトリオのギグ。 トリオももちろん素晴らしいが、 ソロのほうがディテールもきっちり聞こえてくる。 特にこの方の場合、さりげないところで 味わい深いことをなさるので、 ソロで聞くことにした。 トリフォニーは先々月に ゴンサロを聞きに来て以来。 ステージ上にはスタインウェイが鎮座。 席は前回と違って前から8列目の中央。 目線の突き当たりはピアノの椅子だ。 けっこう近い。 定刻どおりにスタート。 杖でもついて出てくるのかと思えば、 大きな歩幅で早足で出てきた。 これに軽く驚いた。 だって、 日本で89歳になって 腰も曲がらず杖もつかず、 そのうえ足取りがしっかりしてる人なんて、 かなり少ないんじゃないの。 少なくとも身近にはいません。 MC用マイクが見当たらなかったのか、 ステージ中央から大声で 「コンバンハ!!!」 つづいて 「アケマシ・・・テ・・・オメ・・・オメ※▲$○×!!!」 演奏前のつかみは上々。 日本人ってなんでこんなに 来日ミュージシャンの日本語が好きなんだろう。 意表をつくオープニングで笑った。 1曲目はA列車。 もう完全にハンク・ジョーンズの世界。 本人だから当たり前だけどもさ。 けっこう細やかにハーモニーを 付け替えているんだけど、 何気なく聞かせてしまってるところが この人のすごいところ。 もともと1曲が短い人だが、 ソロピアノということもあって、 曲は長くて3分ぐらいか。 1曲ごとに必ず丁寧に解説をする。 「えーっと、次の曲はですね、とっても素晴らしい ピアニストで皆さんもご存知でしょうけど。 もちろんご存知ですよね? セロニアス・モンクです 誰もが名曲と認める美しいバラードです。 ラウンドミッドナイトをお送りします」 日本語にするとこんな感じだろっか。 「…ということで、次にお送りするのは、 ハロルド・アーレン作曲のカムレインです」 と、マイクを置いてピアノに向かったところで、 慌てて再びマイクを持ち、 「カムレインじゃないですよね。違う違う、 カムレイン・オア・カムシャインでした。 あー危ない危ない」 やっぱりピアノ同様に 几帳面な人なんだろうなーとw。 1セット45分弾いて、20分の休憩。 客席を見渡すと1階席は7割程度の入り、 2階はちらほら、3階はがらがら。 2階のバースタンドへ行こうと歩いてたら、 年末の千住でお会いした ピアニスト氏とバッタリ。 ハンク・ジョーンズもお好きとは 話に聞いたことはあったが、 来ているとは思わなかった。 この方も昔から知ってもいるし、 この方こそ敬愛して止まないんだけど、 未だに会話がまったく弾まない。 気まずくなり逃げるように2階へ。 2セット目も元気はつらつなハンクじじ。 タキシード上着のポケットに片手をつっこんで (タキシードなのにポッケは飾りじゃないんだ)、 今度はマイクを片手に「コンバンハ!!!」。 本日2回目だ。 1セット目につづき、 演目もハンク・ジョーンズ的 大スタンダード大会。 奇をてらったところがなく(表面的には)、 主にミディアムテンポの曲を淡々と弾く。 大見得を切るようなことはしないし、 聞き手に音楽的な緊張感を強いたり、 内面をかきむしるようなこともない。 ハンク・ジョーンズの演奏を聞いていると、 気持ちが穏やか、というか和む。 アンコールは2回、 2回目はステージそでから 後ろ向きに歩いて出てきた。 茶目っ気にもほどがある。 転んで頭でも打ったらどうすんだ?w このアンコールの In a sentimental moodが 白眉の内容、演奏だった。 この日聞いたなかで いちばん心に沁みた。 客席の反応もいちばん良かったのでは。 当然のように3回目のアンコールがかかる。 ステージそでから出てきたと思ったら、 なぜか遠回りしながらピアノに近づき、 そして、マイクを持って絶叫。 「ヤルモンダ!!!!」 ピアノは弾かずに、 懐かしのCMフレーズを叫んだだけで、 去って行きましたw。 それにしても、 演奏だけではなく、 90にならんとする人が あそこまで元気なことに驚いた。 何か根本的に違うんだと思いたい。 そうそう、ハンク・ジョーンズ、 グラミー賞にノミネートされたらしい。 「ベスト・ジャズ・インストゥルメンタル・ソロ」部門とかで ジョー・ロヴァーノとのライヴCDでのソロが対象に なっているとか。獲ったら最高齢かも。 ぜひ獲ってほしい。 一年でも長く元気に演奏してもらい、 また来日のときは是非見に行こうと思う。
by showtkgg
| 2008-01-11 23:59
| 日常
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