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某日。
地元の人に誘われ、 夜の立石へとくりだす。 いや、「くりだす」ほどの街じゃないか。 そもそも立石へくりだすなら やはり、昼じゃないのか? そんな気がしないでもない。 ということで、 夜なので「宇ち多゛」はもちろん終わってる。 串揚げもほかのもつ焼きも 片づけが始まる頃。 どこへ連れて行かれるのか? 仲見世とは線路をはさんで反対側、 踏切から線路沿いを青砥方面へ歩くと、 辺りは急に時間が止まったような一帯。 長屋のごとくスナックが寄せ合い、 軒を連ねている小路がある。 客も高齢者なら 経営者も高齢者にちがいない。 一軒ごとに灯りが消えている小路。 店先から聞こえるのは昭和演歌。 まさかこんな寂しいスナック街に 連れてきたのではあるまいに。 と、一軒のお店へ。 提灯に「おでん」と書かれてる店。 あぁ、この店知ってる。 行ったことはないがtabelogで わりと良いことが書かれていた。 踏切向こうのおでん屋とはタイプは違うが、 ここもまた味も雰囲気もなかなかだ、と。 誘ってくれた人も どこかで人に聞いてきたらしい。 つまり、きょうが初めて。 ひとりだと不安だし間も持てない。 だから、誘ってくれたよう。 暖簾をくぐって戸を開ける。 ぱっと視界に入ったのは、 お客のいないカウンター。 カウンター上には、おでん鍋。 そして、若主人がひとり。 『いらっしゃい!』 これが当然あると思い、 「こんばんは」 と言ってみたものの。 「・・・・」 帰ってきた言葉はなく。 先客がない店で いきなりこれは印象悪い。 想定外の展開に戸惑いながらも、 席について、しばし、メニューを見る。 「えーっと、ビールと、、、お茶ハイ、、ね」 「・・・・」 うなづく素振りすらない。 後ろを向いて棚からグラスを 取り出すのを見て、 あ、聞こえてたのか、と。 狭く小さい店で、 カウンターの向こうも狭い。 つまり、店の人間と客との距離が至近なのだ。 それにもかかわらず、この状況。 これってインパクトありまっせ。 同行者と思わず顔を見合わせる。 ひょっとして「○し」の人かとも思った。 だって、一切喋らないんだもん。 『何にします?』 そんな当たり前の 問いかけがないのだ。 だから、 「えーっと、おでんのね、はんぺ・・・」 ここで初めて口を開いた若主人。 「お待ちいただけますか?」 言葉遣いは丁寧だが鋭い声。 ひきつった笑顔っつーか、 何なんだ、その中途半端な顔は。 慇懃無礼とはこんなことを言うのだろう。 だいたい、 ほかに客がいないのに 注文を待ってくれとはどういうことか。 同行者がいなければ店を出るところだ。 とりあえず、 頼んだものを食べたら 即座に店を出ようと心に決めた。 同行者も口には出さないが、 そう顔に書いてある。 やがて、 常連らしきひとり客。 「こんばんは」 「あ・・・いらっしゃい」 「こないださ、三社祭行ったの?」 「いや、結局、行きませんでした・・・」 ふつうに会話しとる。 なんなんだ、この男。 やがて、 注文したおでんがきた。 これが美味い。 対応のアレはともかくとして、 つゆは関西風の薄味で 出汁がよく香る。 炊き方もとても丁寧に感じた。 種によって器を変えたり、 細かい一工程があったり、 プレゼンテーションにも 気を遣ってるような。 次から次へと客が来る。 あっという間に満席になった。 ひとりで回すのは10人が限界だろう。 常連らしきグループのほか、 初めてらしきカップル2組。 我らと同じようにどぎまぎしてたり、 しだいに血色ばむのが伝わってくる。 依然、頭にはくるが、 この店、酒の趣味がいい。 っつーか、酒がどれも旨い。 焼酎はいわゆる銘酒系だが、 知ってる銘柄が普段より明らかに旨い。 とくに水割りが旨かったのは 割り水してあるのか。 日本酒は「本日の酒」一種のみ。 知らない銘柄の知らない純米酒が 知らない味覚を引き出してくれて これがまた秀逸。 おでんのほかにも、 いわゆる酒の肴が豊富。 「酒盗クリームチーズ和え」 混ぜるだけのこれはともかく、 「大山地鶏の塩焼き」 「茗荷と大葉と胡瓜の酢の物なんとか」 ま、よくあるようなものだけど、 塩梅が実に的確なのだ。 褒め過ぎかも知れんが。 同行者が頼んだ、 「春雨のぴり辛炒めなんとか」 和風チャプチェだとは思った。 調理を見てると見慣れた調味料で、 ごくごくふつうに思えたのだけど、 やっぱりこれが美味い。 塩梅がいいんでしょうね。 美味いし安いし、 腹は立つし、悔しくなる。 結局、長居をすることになり、 酩酊して神輿の話をしていたら 意外にも食いついてきた。 話のついでに来店当初に感じたことを 言ってみたら、、、 「人見知りで、、、もうとにかくダメ」 「男二人とかで来られたりしたら絶対無理」 「まあ、そりゃ評判よくないのは知ってるけど」・・・。 客商売向いてないでしょ、それ。 愛想良い人が一人居れば解決しそうだけど、 きっとこの値段設定じゃ無理だな。 ごくふつうの、 当たり前の挨拶ができない。 そもそもこれでダメなんだけど。 ま、どんなに美味かったとしても、 客に強いる店って、 大嫌い。 嫌いなんだけれども。 この若主人、話してみると 歳が同じだったし(だから若主人ではない)、 案外、面白いところも見え隠れしたり、 もう一度か二度は行ってみてもよいか、と。 そんなことを思った次第。 ま、知り合いは絶対連れて行けません。 「おでん 立石 愛想」 ヤホーで検索してみたら、 見事に数件ヒットしましたw。 興味のある方は是非どうぞ。 酒と肴だけはいいと思います。
by showtkgg
| 2009-05-27 23:59
| 日常
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